荻林研究室の方針
「学生は磨けば光る玉である」を基本理念として、問題解決の基礎と応用力を身に付けることを目標としています。
経営・経済・社会システムのモデリング・シミュレーション、特にエージェントベースシミュレーションの研究を中心テーマとしています。
企業経営や公共政策では、これらの手法により代替案の効果を可能な限り予測して戦略的に意思決定する事が求められます。
これらの能力を有する人材を育成するため、論理的・数理的思考力と情報技術の利用・運用に、重点をおいた教育と研究を目指しています。
研究テーマ
人工社会経済システムのエージェントベースモデリング・シミュレーション
今日の経済・社会システムは情報技術の発達と国際化により、ますます複雑で予測しにくい状況になっています。
企業や行政の運営を適切に行うためには、様々な代替案の効果を可能な限り定量的に評価することが必要ですが、このような状況の下で、従来からのマクロ的な仮定を置くモデルでは複雑さに対応できなくなってきています。
一方、人間社会の様々な問題は、個人や法人の意思決定に基づく行動と、それらの相互作用によって生じているということができます。
当研究室では、現実の社会を構成する人や組織のミクロ的な行動ルールとそれらの関係をモデル化して、様々な社会・経済問題を解析できる、エージェントベースモデリング・シミュレーションの研究を行っています。
ゼミテーマ方針と教授からのメッセージ
問題解決のための各種解析手法、モデリングとシミュレーション
経営システム、生産システム、社会システムの振る舞いや戦略的意思決定に関わる人的システムについて、モデリング、シミュレーションを中心とした問題解決の方法について学習します。
取り上げる具体的なテーマやテキストについては学生の希望を聞いて決めます。
こんな学生に来てほしい
- やる気のある人
- ものごとを論理的に考えるのが好きな人
- コンピュータやプログラミングに興味のある人
- 将来大学院進学を望む学生も歓迎します。
ゼミテーマの例
- マルチエージェントシミュレーション、ゲーミングシミュレーション、遺伝的アルゴリズム等の手法を用いた、経済・社会システムのモデリングシミュレーションに関する研究
(組織モデル、経済循環モデル、公共政策モデル、労働市場モデル、金融市場モデル等) - 企業経営とそれを取り巻く環境に関する研究
(経営分析,経営戦略、国際ビジネス戦略、研究開発マネジメントなど) - 社会経済システムの諸問題に関する研究
(少子高齢化, 国債,年金, 地球環境,自然エネルギー,資源問題、公共政策,大学と地域社会の連携による地域活性化、等)
ゼミの研究生の構成(2015年度)
ポスドク 1名, 修士 1名
4年生 7名, 3年生 6名